支部だより

2009年 久留米支部 支部長 丸山 孝晴

2012年11月14日(水曜日)

 昨年の秋、久留米支部は還暦の節目となる六十周年記念の西部示現会展を開催しました。
 その歴史を遡ると、昭和24年の第一回展から巡回展と併せて公募展も行っていたのが、昭和33年の第十一回展より、巡回展を福岡で、公募展を久留米で行う形になり現在まで続いてきたのです。
 それにより久留米支部は本展を含め年間三つの展覧会をこなしてきたことになります。 この春、高齢を理由に浦園繁前支部長が勇退されましたが、六十年もの永きにわたり故内野秀美初代支部長とともに、西部示現会の発展に心血を注がれた前支部長の功績は大きく、それを受け継いでいく我々の責任もまた重大です。
 しかし、六十年の歴史の流れの中で若者の団体展離れは進み、高齢化による労働力不足、支部員減少による経費の負担増等の新たな課題も浮上しています。
 この会誌が手元に届く頃には六十一回展も無事終わっているでしょうが、筑後地区の秋を彩る展覧会として定着している西部示現会展の灯を諸先輩のためにも消すことはできません。
 これからの支部運営は一年一年が勝負の年で、展覧会の在り方や新たな役割を模索していかなければ「十年一日」の如くではいけない時期にきています。