第78回示現会山形巡回展は6月25日から5日間、山形美術館にて開催されました。
県内の絵画愛好家からも期待された恒例の展覧会でしたが、今回をもって巡回展は終了となりました。
会員の高齢化や減少、時代の変化が背景にあるとはいえ、心の支えを失ったような気がします。
山形支部は、示現会創立の2年後の昭和二四年に結成され、翌年には巡回展が開催されました。
創立会員の石川寅二先生が編集した美術教科書を、山形中学校教諭であった飛塚安吉初代山形支部長が本県で採用したことが縁と聞いております。
大作が鑑賞できる巡回作品、後進の育成のための公募展。長年県民の芸術活動の重要な一部を担ってきた展覧会であり、来館者からも巡回終了を惜しむ声が多く聞かれました。
現在、支部会員は20名弱、往時の3分の1以下となりました。
来年度以降の展覧会の持ち方を含め、支部活動の活性化、会員の技術向上の方法を模索しているところです。
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