◎大作を描いてみませんか
① 巡回展・北九州展のエリアは福岡県の北東部と山口県下関市だが、出品者の減り方はすさまじかった。
福岡2021年(第74回展) での出品者は、なんと13人に落ち込んだ。
この時から10年前に比べると、ほぼ半減で“北九州展消滅”の文字がチラチラし出した。
その後、若干の新人が現れて現在は16人。しかし、減少傾向はこれからも続くだろう。
そこで2023年秋から24年春にかけてやってみたのが、新人の発掘を目指す「絵を描く学習会」の開催である。
◎大作を描いてみませんか
② ターゲットは、既に油絵や水彩で小品を描いていて「一度、大作を描いてみたい」と思っている人々。そこで人集めに使ったキャッチフレーズにしたのが「大作を描いてみませんか」。人集めに使ったチラシ(A4)は手作りし、23年秋から北九州市内の画材店、画廊喫茶の計6店に置いてもらった。
また、参加者を募集するお知らせ文の掲載を日刊紙5紙に頼んだ。
◎大作を描いてみませんか
③ 学習会の内容は「実践的かつ実戦的」とうたった。
北九州ではこれまで、秋から冬にかけて3回、ベテランの会員が出品者の作品を批評・指導する研究会を開いてきたが、これに相乗りすることにした。募集に応じて参加する人は、手ぶらで来て批評・指導を見学してもよい。自分の作品(大小を問わず)を持参して、批評・指導を受けてもよい(この場合は年間通信連絡費として、1000円を頂く)。
◎大作を描いてみませんか
④ 結局、この学習会に参加した人は第1回6人、第2回1人、第3回5人の延べ12人、実数では7人だった。この中から、間もなく開かれた77回展に出品した人はなかった。
試行錯誤の連続ではあったが、この程度のPRで、よくぞ7人を動員できたものだ―というのが実感であり、今後の手掛かりになると考える。「大作を描いてみたい」と思っている人は、かなりいる」との感触もつかめた。
今後継続する場合は、まず学習会の内容の充実改善に取り組むことだろう。
本年度の展示は、5月の北九州市立美術館黒崎市民ギャラリーでの北九州巡回展にはじまり、8月の福岡巡回展、11月の公募展・支部作品展と続く予定です。
現在、福岡巡回展開催に向けて準備をしているところです。
7月には本部から井上武先生をお迎えして作品研究会を行いました。
印象的だった事が2点ありました。ひとつは、「絵画は、瞬間を切り取る写真と違い、光や空気の変化、時間の幅が感じられる。」という井上先生の言葉です。
今後も絵画の表現の可能性を追求していこうと感じた次第です。もうひとつは、福岡支部で活動が最も長い篠原裕輔先生が「私はこれまで以上に描きたい気持ちが高まり、こうしてたくさん描いている。皆にももっと意欲的に制作に取り組んでもらいたい。」と呼びかけられたことです。
物凄い数の試作を作り、会場に持ち込めた作品はほんの一部とのこと。そして作品の一枚一枚が全力描かれており圧倒されました。
身が引き締まる思いでいっぱいになりました。
75周年記念展を5月に無事に終えて、7月4日5日に福岡・久留米・熊本支部の有志で日展や県展他小品等も持ち寄り、東京から講師の先生をお迎えして研究会を行いました、リモートでなくて直接ご意見が聞けた事は良かったと思っております。
8月23日から8月28日まではギャラリーセルにて第2回示現会女性会員展を開催しました。福岡支部(北九州を含む)と久留米支部の会員の女性達での展覧会です。一人50号のスペースでそれぞれの個性が光り面白い展覧会でした。
11月15日から20日まで公募展と福岡支部部員の作品展を開催します。公募展は美術館の改装や部屋が取れなくてしばらくは出来ず、時期を変えての開催となります。
コロナに大雨。終わりが見えない。
全てが狂ってしまいそうな現実。福岡巡回展は緊急事態宣言発令下、様々な意見のある中開催。2年ぶりに自分たちの作品を美術館で見、お互いに批評し合える場を持つ事が出来た。最終部に石井邦光先生が当番の方々の作品を丁寧に指導され「疲れたから帰るね。今度僕のも見てね。」とお帰りになった翌日お一人で息を引き取られていたとの事。あっという間のお別れです。大切な先生を亡くしました。高齢化やコロナ禍の中で描く意欲が低下している今どう支えあえばいいのか。東京の指導者も来福出来ないまま夏の研究会も実施。またワクチンの後遺症で具合が悪い中、篠原先生に朝から夕迄熱の籠った指導を受けた。コロナ休暇はチャンス。自分を磨く時間にしよう。
何も出来ない春。なんと自由で楽。絵を描く気力も失せ、怠惰な毎日にどっぷり。こんな春もあるのだと入会55年目で初めて味わうコロナ休日。拡大自粛で大切な仲間が絵を描かなくても過ごせる毎日を選んでしまったら、支部長としてどうしたらいいのか? 自分を奮起させる意味と微々たる画材店救済に支部・長崎地区へ来年巡回展開催願い、色紙を2枚ずつ送付。会場費返還求め教育長、市議会議長宛に陳情書提出。結局休館延長での返金となり福岡市の対応の悪さを痛感。中止の知らせで配布済み印刷物を破棄、公募展も感染拡大で開催できず。補助金支給は巡回のみで赤字拡大。納得いかず。
第2波、豪雨・猛暑の今。第一目標は春の開催の為まずはコロナに負けず元気で生きていく事かな。