本年度の展示は、5月の北九州市立美術館黒崎市民ギャラリーでの北九州巡回展にはじまり、8月の福岡巡回展、11月の公募展・支部作品展と続く予定です。
現在、福岡巡回展開催に向けて準備をしているところです。
7月には本部から井上武先生をお迎えして作品研究会を行いました。
印象的だった事が2点ありました。ひとつは、「絵画は、瞬間を切り取る写真と違い、光や空気の変化、時間の幅が感じられる。」という井上先生の言葉です。
今後も絵画の表現の可能性を追求していこうと感じた次第です。もうひとつは、福岡支部で活動が最も長い篠原裕輔先生が「私はこれまで以上に描きたい気持ちが高まり、こうしてたくさん描いている。皆にももっと意欲的に制作に取り組んでもらいたい。」と呼びかけられたことです。
物凄い数の試作を作り、会場に持ち込めた作品はほんの一部とのこと。そして作品の一枚一枚が全力描かれており圧倒されました。
身が引き締まる思いでいっぱいになりました。
75周年記念展を5月に無事に終えて、7月4日5日に福岡・久留米・熊本支部の有志で日展や県展他小品等も持ち寄り、東京から講師の先生をお迎えして研究会を行いました、リモートでなくて直接ご意見が聞けた事は良かったと思っております。
8月23日から8月28日まではギャラリーセルにて第2回示現会女性会員展を開催しました。福岡支部(北九州を含む)と久留米支部の会員の女性達での展覧会です。一人50号のスペースでそれぞれの個性が光り面白い展覧会でした。
11月15日から20日まで公募展と福岡支部部員の作品展を開催します。公募展は美術館の改装や部屋が取れなくてしばらくは出来ず、時期を変えての開催となります。
コロナに大雨。終わりが見えない。
全てが狂ってしまいそうな現実。福岡巡回展は緊急事態宣言発令下、様々な意見のある中開催。2年ぶりに自分たちの作品を美術館で見、お互いに批評し合える場を持つ事が出来た。最終部に石井邦光先生が当番の方々の作品を丁寧に指導され「疲れたから帰るね。今度僕のも見てね。」とお帰りになった翌日お一人で息を引き取られていたとの事。あっという間のお別れです。大切な先生を亡くしました。高齢化やコロナ禍の中で描く意欲が低下している今どう支えあえばいいのか。東京の指導者も来福出来ないまま夏の研究会も実施。またワクチンの後遺症で具合が悪い中、篠原先生に朝から夕迄熱の籠った指導を受けた。コロナ休暇はチャンス。自分を磨く時間にしよう。
何も出来ない春。なんと自由で楽。絵を描く気力も失せ、怠惰な毎日にどっぷり。こんな春もあるのだと入会55年目で初めて味わうコロナ休日。拡大自粛で大切な仲間が絵を描かなくても過ごせる毎日を選んでしまったら、支部長としてどうしたらいいのか? 自分を奮起させる意味と微々たる画材店救済に支部・長崎地区へ来年巡回展開催願い、色紙を2枚ずつ送付。会場費返還求め教育長、市議会議長宛に陳情書提出。結局休館延長での返金となり福岡市の対応の悪さを痛感。中止の知らせで配布済み印刷物を破棄、公募展も感染拡大で開催できず。補助金支給は巡回のみで赤字拡大。納得いかず。
第2波、豪雨・猛暑の今。第一目標は春の開催の為まずはコロナに負けず元気で生きていく事かな。
71回示現会福岡展は昨年10月にアジア美術館にて開催しました。初めての会場使用で戸惑うことも多々ありましたが、来場者には極めて公表でした。72回展はリニューアルされた福岡市美術館で9月に開催します。
主な支部活動は、4月に桜の福岡城址でスケッチ会を行いました。また市内ギャラリーにて6月には9回目となる小品展を多数の来場者に支えられて開催し、8月には「示現会女性会員展」を福岡支部・久留米支部の女性会員18名で開催しました。
巡回展と同時開催をしている公募展は、71回展72回展とも会場の都合により開催できませんでした。絵画の裾野を広げるためにもぜひ開催したいものです。