五月十八日から二十三日まで県立美術館分館で開催しました。展示指導は本部より大渕繁樹先生でした。大変御苦労さまでした。つゆ雨にもかかわらず入場数は一六五五人の美術ファンに見て頂きました。展示された絵を見て、示現会で勉強したいと支部への入会希望も増えて来ました。又、新聞やテレビなどのマスコミも大きく取り上げました。今回は会友の三浦和昭君の作品が、多くの出品者の中から激励賞を受賞した事に深く感謝しております。
三浦君が絵を描きたいと母親と二人で私のアトリエに来たのが二十一歳の時、十二年前の事。彼は耳が聞こえず言葉も出ないとの事で、指導はすべて筆記話法と手まねや動作でした。ここ十数年大変つらい修行だったと思います。これから熊本支部の星として頑張る事を期待しています。
又、支部では毎年一泊二日のスケッチ旅行をしています。九州各県の山や海などを描き小材支部長の指導を受けています。その他人物のデッサンも定期的に行っています。研さんを重ね少しでもいい絵が描けるよう頑張っています。
第六十二回示現会巡回熊本展は、五月十九日から六日間熊本県立美術館分館で開催いたしました。
十八日の展示指導には、熊本は初めての藤田征芳先生が、ユーモアを交えて自己紹介があり、一階、二階と四階に分かれた各会場をご指導頂き、バランスよく陳列することが出来ました。
前夜祭は、カラオケにはじまり、女性支部員四名が、特有の衣装を身につけてのコミカルなオテモヤン踊りで火の国女の明るさを披露し、藤田先生の本格的な美声を拝聴できて、ご来賓の方々とも賑やかな懇親会となりました。
藤田先生には、十八、九日にわたり支部員の個々の作品のご指導を頂き心より感謝しております。
展覧会会期前の五日間、熊本日日新聞社が写真入りの社告を掲載し、初日にはテレビやラジオの放送もあって、しっかりした描写力、重厚な質の高さが評価されて年毎に入場者が増えております。
七月二十八日から六日間は、同館ギャラリーに於て、十五号~二十号の熊本支部小品展を開催します。九、十月は裸婦デッサンを予定、十月下旬には、「水郷柳川」の一泊スケッチ研修旅行を計画しております。若い支部員の入会もあって、支部員三十名少しでも良い作品をと頑張っています。